父
ある方のブログを見て父を思い出した。
父は9年前に亡くなった。初めは風邪を引いていて、病院嫌いの父は全然行かず往診に来てもらったときには悪化しており即入院だった。
入院中、結核菌が出て、専門の感染症病棟のある病院に搬送された。それでも、いつもと変わらず元気だった父。
肺の組織を調べるのに若い医者に採って貰ってから具合が悪くなり、個室に移動。母も病院で寝泊りすることになった。
私と姉は結婚してなかったのが幸いして看病が出来た。
毎日父の付き添いに病院に通う日々が続いた。
普段から薬を飲まかった父は、病院で貰う薬が良く効いて、高熱が出て薬を飲むと30分もしないうちに平熱以下になるので怖くて薬を使わず氷で熱を下げていた。
そんな状態でも父は元気でいたくれてたので、私は父の病室じゃなくて部屋に遊びに行ってる感じだった。
半年間入院で、一度だけ外出の許可をもらって免許の切り替えに行った。家に帰ってきた父は嬉しそうな顔をしてた。
無理やり連れてった免許センターではしんどそうだったけど、「退院したら免許無かったらこまるやん。」そう言って行ってもらった。
元気で退院してくるもんとばかり思ってた。
9月22日、朝からいつもと違う感じがして私は姉に付き添いを変わってもらった。兄と一緒に家に帰る途中、兄は「いつも、あんなんか?」って聞いてきた。「今日はいつもと違ってしんどそうや」と言ったら涙が出てきた。
まさか、その日の夜に亡くなるなんて思ってもいなかった。
結婚してなかったので花嫁衣裳を見てもらえなかったけど、ずーっと看病が出来たので、よかった。
あの半年間は私達のために生きていてくれてたと思う。いろんな話をしたが今となったらもっと話しておけばよかったと後悔する。
そのあと、ダーリンと出会い結婚したから逢ってもらえなかったけど、今もずーっと見守ってくれてるって思ってる。
今年9月父の10年祭があるので父に逢いに実家に帰る。ダーリンも一緒だ。
コメントはまだありません。